
こんにちは。
昨日、一級小型船舶免許の国家試験を受験してきました。
結果、見事合格!!これからはさらにマリンライフを楽しめそうです(^^)
小型船舶免許とは
小型船舶免許とは、総トン数20トン未満又は長さが24m未満の船舶を操縦することのできる免許です。
小型とありますが、長さ24mまで操縦できるので、比較的大きな船も操縦することができます。(25プールほどの大きさと考えたらかなり大きいですよね)
最近は釣りの人気が非常に高くマリンレジャーを趣味とする方も増えてきているので、船舶免許に興味を持っている方も多いかと思います。
試験は「筆記試験」と「実技試験」に分かれています。
筆記はまだしも、実技試験の方は独学はほとんど不可能かと思いますので、スクールで講習を受けることになるかと思います。
僕はヤマハのスクールで講習を受けて、試験に臨みました。
スクールで講習を受けるとはいえ、船の操縦は普段の生活にあまり馴染みがない上、講習もたった一日しかないのでかなり不安だと思います。
そんな不安を取り除けるように、今回の記事では、小型船舶免許の実技試験について体験談を交えて解説していこうと思います。
実技試験の流れ
実技試験の流れを時系列順に振り返ってみます。

ロープワーク・点検
操縦試験の前に、桟橋上でロープワークと各種点検を行いました。
ロープワークは
- 巻き結び
- もやい結び
- いかり結び
- ひとえ結び(ふたえ結び)
- クリート止め
などの中から、一つが出題されます。
僕の場合「巻き結び」が出題されました。
ロープワークの名前と結び方を一致させておくのがおすすめです。
(結び方はわかるのですが、巻き結びってどれだっけ・・・と一瞬頭が真っ白になりました。汗)
続いて点検は、3部分を2箇所ずつ点検します。
3部分は、「船体」「エンジン」「法定備品」です。
講習の際に、各部の名称と点検の仕方を教えてもらえるので、その時のことを思い出せばクリアできるはずです。
エンジン始動・トラブルシューティング
点検が終わったら運転席に移動し、エンジンの始動を行いました。
このあたりから、安全確認が増えてきますので、各動作を行う前に「前後左右」や「エンジン(船尾周り)」の確認を忘れないようにしましょう。
運転席に座ったら、以下の順番で始動を行いました。
「エンジン始動します」→後ろへ移動し「船尾まわりよし」→「中立よし」→「緊急停止スイッチよし」→「エンジン始動」(計器の表示を待ってから始動する)→「冷却水よし」
確認することが多いので、忘れないようにしましょう。
その後、トラブルシューティングを行いました。
「バッテリーの電圧はどこで確認するか」という問題が1問出題されました。
発進・増速
エンジンの指導が終わったら、実際に海に出て発進を行いました。
ポイントまでは、試験官のかたが運転してくれます。
発進の前に、「シフトの入り具合」や「舵の重さ」などを確認させてくれますので、この段階でしっかりと運転の感覚を取り戻しましょう。
また、この確認は試験とは全く関係がないと言っていたので、安心です。
確認が終わったら実際に操縦を行います。
「〇〇にむけて微速で発進してください」と言われますので、
「〇〇にむけて微速で発進します」→後ろまで移動し「船尾周りよし」→運転席に戻り「前後左右よし」→微速で発進
という流れになります。
その後ある程度船の針路が定まってきたら「3200,3300回転まで増速し、滑走状態にしてください」と指示されました。
「〇〇回転まで増速します」→「前後左右よし」→ゆっくりと増速→「増速しました」
増速したのち、ある程度進んだところでOKが掛かりました。
変針
続いて、変針です。
「〇〇が見えますか。〇〇にむけて変針してください」
「〇〇にむけて変針します」→「右・後方よし(左・後方よし)」→速度を若干落とす→ハンドル一回転くらいで変針→「変針しました」
これを3回行いました。おそらく、「斜め前方」「真横」「ほぼ後ろ」の3種類の角度が指示されると思いますので、イメージトレーニングしておきましょう。
ちなみに、ほぼ後ろに変針するする際に、スピードをあまり落とさずに270度くらい回転してしまったのですが、試験管が紙に何か書いてました。おそらく減点です笑
変針前にしっかりと目標物を確認しましょう。
蛇行
蛇行は変針の後に行われるので、舵の具合とかもわかっているためあまり苦労はしないかと思います。
一つ注意点としては、中立の状態で始まるので、安全確認をしっかりと行うことですかね。
「蛇行します」→→「発進します」→「前後左右よし」→「増速します」→「前後左右よし」→「左から蛇行します」→「蛇行終了」
人命救助
この日は若干波があったので、波のすくない湾内に少し移動してから人命救助を行いました。
試験官が要救助者に見立てたブイを海に投げ、「あのブイを要救助者とし、救助してください」と指示があります。
「要救助者を確認」→「右舷より救助します」→「ボートフックよし」→「前後左右よし」→微速で発進→ブイの少し前で中立→右舷より救出→「救助完了」
今回は一発で救助することができましたが、もし失敗したら再度挑戦することができるようです。
(ただし、人命救助は一回失敗するとかなりの減点があるとヤマハの講師さんが言っていました。)
方位測定
人命救助の後は、方位測定でした。
試験管にハンドコンパスを手渡され、「〇〇が見えますか?〇〇の方位を測定して下さい。」と言われます。
「方位を測定します」→プリズムを回し、値を読めるようにする→「〇〇°です。」
後進
方位を測定した〇〇に向かって後進を行いました。
「先ほど方位を測定した〇〇に向かって、後進してください。」と言われ
「後進します」→「船尾まわりよし」→「前後左右よし」→後進(OKがかかるまで)
OKがかかるまで後進し続けますが、結構長く感じました。
着岸・係留
このあたりが特に不安な方が多いのではないでしょうか。
実は僕も、この着岸が一番の不安でした。
「あの岸に着岸・係留してください。右舷・左舷どちらからでも構いません」と指示がありました。
「左舷より着岸します」→「着岸点よし」→「前後左右よし」→「発進」→(岸まで30mほどになったら)エンジン中立→「着岸点よし」→やや前進し、中立→舵をみぎにいっぱい切り、船を岸と並行にする→ボートフックで岸に寄せ「着岸しました」→前後クリート止めで係留→「係留しました」
解らん・離岸
係留後すぐに、「解らん・離岸してください」との指示がありました。
クリート止めを外し、「解らんしました」→後進離岸します→「船尾まわりよし」→「前後左右よし」→後進→ある程度進んだら真っ直ぐになるよう舵を切る→「船首よし」→「後進離岸しました」
まとめ
以上が、実技試験の流れになります。
大体の雰囲気はわかってもらえたのではないでしょうか。
皆さんの参考になれば、嬉しいです!
最後に、流れを纏めておきます。
- ロープワーク・点検
- エンジン始動・トラブルシューティング
- 発進・増速
- 変針
- 蛇行
- 人命救助
- 方位測定
- 後進
- 着岸・係留
- 解らん・離岸
追記
無事試験に合格していました!!
最後までお読み頂きありがとうございました!!